トキンクラブ

執着もほどほどにね

人生楽しんでるなあ、って思う

坂口恭平「TOKYO 0円ハウス 0円生活 (河出文庫)」に登場するブルーシートハウスの主人は、 月の稼ぎのほぼすべてを食事と酒に使い、住む場所、住む家の材料はすべて拾ってつまり0円で 快適に暮らしている。

ホームレスといいながら立派な家だ。

何故それが可能かといえば、機能美を追求し実現できる頭、センスの良さや 空き缶をくれる得意先を惹きつける魅力、それは困っていることを正直に話し、 協力をお願いする誠実な態度が決め手ってことなんだけれど。

そんな人と出会ってしまった著者は、ブルーシート生活者の生活スタイルにすっかり魅了されて 取材にのめり込んでいくんだけれど、こののめり込んでいく様も面白くって。

建築科にいるんだけれど、建物を設計するよりはテントやハウスで移動とか秘密基地とか 明らかにメインストリームから外れたことばかりにのめり込む著者は、だから普通に就職も出来ない。 大学時代にまとめた「0円ハウス」の資料の出版を夢見、ひたすら自分の道に邁進した結果、本書が生まれた。

ブルーシートハウスの主人とそれを取材する著者の、どうにもこれしか出来ない、 普通の生き方が出来なかった、だけど楽しいし、なんとかなったよ、どうよこれ? って啖呵を切られた気分になる。それは決して悪いものじゃない。

くっそ、悔しいから私も人生楽しんでやる!と思った1冊でした。

TOKYO 0円ハウス 0円生活 (河出文庫)

TOKYO 0円ハウス 0円生活 (河出文庫)

▼写真集の気になるのでどうにかして観てみたい!

0円ハウス

0円ハウス

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