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執着もほどほどにね

空間の感じ方 / 坂口恭平「TOKYO一坪遺産」

TOKYO一坪遺産

TOKYO一坪遺産

毎回坂口恭平の著作に痺れるのはなんでかなと思ったんですけど どうも空間の把握が似ているんだな、と本書を読んで確信した。

本書は冒頭、子供自分に狭かった近所の空間を野球場に見立てて広く楽しく使いこなす、 見立て、からすでに彼の妄想力というのか爆発していて。

ファミコンがないなら自分で作れ、というわけでノートのゲーム世界の地図を 書いてサイコロ振って戦闘したりしたとか、まさにそれ俺やんか!同じことしている。

狂人日記」の主人公が幼少時に手のひらを相撲取りに見立てたごっこ遊びがどんどん エスカレートして支度部屋を作り、番付表を作り、部屋や力士の個性をつけては世界を 広げて想像をふくらませていく姿を、本書でも紹介しているけれど、こういうことってやるよね。 程度の深さは色々なんだけど。

つまりは、すでにそこにあるすべての事柄から、面白そうだと思ったことをどんどん妄想して その世界に浸る能力の高さを感じるんですね。

そういう力が仕事に結びついてて素晴らしいなあ。

紹介される豆本の人、羽村に住んでいるのか。昔東京にいた頃近くに住んでいたんだなあ。 面白いことしている人はそこかしこにいて、実は随分見落としていることに気付いて 嗚呼、もったいない!と思いました。

「面白がれる」、というのは才能だと思います。興味を持ったら追求する姿勢は重要よね。 歳を経るとめんどくさくなるから、気をつけないといけないね。

とかいってる時点でもうあかんけど。

文庫もあるんで読むならこっちがいいと思う。場所取らないし。

TOKYO一坪遺産 (集英社文庫)

TOKYO一坪遺産 (集英社文庫)

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狂人日記 (講談社文芸文庫)

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