トキンクラブ

執着もほどほどにね

「銭ゲバ」読んだけどああいう結末になるざるを得ないのかな

名著!とか聞いていたので、機会があったので読んでみたんですがね。

子供の頃に母親に先立たれ、父親に捨てられて。信じられるものが銭だけになった容姿に難のある主人公が、銭のためにバンバン人殺して成り上がっていく話。途中、銭より信じられるものがあるかも?と揺れる箇所がいくつがあるがなんども裏切られて銭に戻り、より強固に銭への執着を燃やしていくんだけども。

歳をとったせいなのかな、感想としては執着捨てたらよかったのになー、ってことぐらいで。

好きなことを追求するパワーとして「執着」ならまだしも、恨みや嫉妬による執着はろくなことにならん、っていうのが生きてきての実感であってね。本書で出てくるキャラ全員が、銭をめぐる執着に翻弄されすぎてて、うん創作としてはこれでよいのだろうけれど、大味な感じを受けた。

昔、山上たつひこがマンガでは繊細な表現ができない、といって小説へ移行したことがあった気がするが、当時のマンガスキルであれば確かに物語の流れまでは表現できるけれど、キャラの掘り下げる技術はこの作品が作られた段階では生まれていなかったと思う。

少女マンガや現代の情報を詰め込む系の作品ではそのあたりを突破してて、漫画でもキャラの心の機微を的確に表現できるようになっており、ただそれやり始めるとすんごいページが必要になってくるから、そう考えると大味で物語を進める作品もそれはそれでありなんだろうなと。

すでにいろんな漫画や小説を読んでから本作品を読むと、受ける衝撃はそこまでないし、若い人でもいわゆる下流の方々に属する人達にとってはこれぐらいの感覚はあるのかもしれない。

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