トキンクラブ

執着もほどほどにね

異世界ものあるやん?

※7月28日に書いています

書き手と読み手の願望なんだと思うんだ。生まれ変わったら凄い能力を身に着けて無双してやりたいっていうのが。無双小説ばかり読んでいる人からすると、何故現実では自分が無双できないんだろう…って無気力になるんだと思う。理想と現実の差は大河のごとく向こう岸さえ見えないもんね。異世界なろう作品はいろんな理由付けをして今のさえない自分を容易にスーパーマン扱いして貰える接待感覚がよいのかもしれない。むやみにもてますもん。嫁だって1人どころか複数名抱えている作品だらけだし、いやー現実を想定したら大変過ぎるわ、っておっさんなら引くけど、ファンタジーならなんでもOKですし。

私も好きだし心がささくれ立っているときに慰撫してくれるのでときおり読むんですけれども、まじめに読んでるとやっぱり、転生した先でチートスキルゲットできる確立ってのを考えてしまうのよ。転生先もスキルがなければつまるところ努力せなあかん。あー、子供に転生するんだけど大人の知識があったり、現代の科学やノウハウを上手に活用して立ち回るとかいう話もごまんとあるけれど、それだってそもそも元の世界である程度やっていないと難しいわけでさ…。

よくさ、昔の時代に戻りたい、みたいな発言に対して、でもその時代、殆どが奴隷なのでそっちに転生する可能性を考えたらリスク高すぎるだろ、ってのと同根です。無意識に自分が優待される感覚ね。子供の頃に育った万能感の行き先、受け皿なんだろうなあ。

現実は現実でなんとか生き抜いているけれど、たまには生き抜きも必要ってこと、万能感を開放してあげないと中二魂がくすんじゃうものな。人に迷惑をかけないように自分の好きなことを外聞を捨てて楽しめる大人にならないとな、って最近のテーマです。

2周目

現実で頑張れない人が異世界で頑張れるのか。人生をやり直したいと願う人がいて、チャンスを与えられたなら本当にやり直そうと頑張るのか?一方で、将棋界の藤井四段のように落ち着いた雰囲気と、デビュー直後の怒涛の進撃をみて、プロ棋士の1人が「彼は(人生)2周目でしょ」といったのが印象的で。

人って基本新しいことに挑戦したらまず失敗するものですよ。だって知らないことだらけなんですもん。知識も経験もないのにうまくやれるわけないんだよな。でも外から見ていたらうまくやれているように見える人ってやっぱりいるんだよ。要領がいいとか、ポイントを察知する能力に長けているとか、継いだ血統のなせる業とかあるとはいえ。

で、じゃあそう見られている本人からしたらどうなんだろうね、っていう想像の産物が異世界なろう小説の全貌ですかねえ。

得意なジャンル

書き手にも得意なジャンルがあるんで、そこから無双が始まるような仕掛けが多いよね。でもそれは異世界ものだけじゃなくクリエイターは得意なものからはじめるんだからそりゃしかたない。

だけどプロの小説家なら知らない分野を調べて取材してかかないと、今まで趣味で積み上げてきた知識なんて、1作品かいたら全部出きっちゃうと思うのさ。それがシリーズ化してほぞぼそと続けられるのならいいけれどもね。

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